今回のブログは、富山消防署南部出張所と合同で実地した消防訓練についてお伝えします。
介護施設は定期的な防災訓練を行うこととされ、3月11日の午後2時より、『深夜、くまの光風苑の1・2丁目洗濯室より出火、濃煙が吹き上げ延焼の危険がある。』と想定して実施しました。
消防署からの想定書を施設長が受け取り訓練参加職員に読み上げた後、職員が配置につきます。
洗濯室の火災探知機が作動し、全館でサイレンとともに「火災探知機が作動しました。至急現場を確認ください」との放送が自動でながれ、スタッフが出火場所の確認、初期消火、消防署への連絡を行います。
火災発生時、被害を最小限に抑え人命を守る対応のポイントは、①初期消火、②延焼を防ぐための区画の形成、③出火区画からの避難誘導です。
訓練の過程で①と②は機器の操作に問題無く、残るは③の避難誘導となります。実際に5名の利用者さん、利用者に扮した熊野拠点のスタッフ5名、利用者を模したぬいぐるみ2体を出火区画から隣接区画へ避難誘導に移りました。
「12名の避難誘導を終えました!」スタッフが報告に走り、求められている時間を守ることが出来ました。ここまでが苑に課せられた課題でしたが、
「避難誘導を行ったスタッフの中1名と連絡が取れません!」「逃げ遅れた利用者さんがいないかを確かめるため、出火区画に入るところを見ました!」と富山消防署南部出張所の隊員に伝え、消防隊員が出動します。
連絡が取れなくなったスタッフを消防隊員が見つけて救助します。また実際に消防車から放水も行われました。
ここまでが、今回の消防訓練の様子です。終了後、富山消防署から「火元確認、初期消火、消防への連絡、避難誘導は上手く出来ていたが、実際に火災となると、熱と煙で訓練通りにはいかない。訓練を積み重ね、練度を上げることが肝要。」
との講評を受けました。スタッフは受けた講評をしっかり覚え、くまの光風苑の無事を守っていくと決意を新たにした訓練でした。